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スポーツ会場のグッズ売上を1.5倍に!ライブ物販に学ぶ「売れる売り場改善策」完全ガイド

スポーツチームの売れるグッズ

「せっかく商品を作ったのに、売り場がパッとしない」「なぜか売上が伸び悩む」。スポーツチームやイベントのグッズ担当者であれば、一度はこうした悩みに直面したことがあるのではないでしょうか。試合やイベントの熱気が高まっているのに、売り場だけが閑散としている光景は、担当者にとって非常に辛いものです。


しかし、その原因は必ずしも「商品の魅力不足」ではありません。実際には、売り場の設計や見せ方に改善の余地が隠されていることが多いのです。ライブ業界では、グッズ販売そのものを「体験の一部」として設計し、ファンが来場する前から購買意欲を高める仕組みを作り込んでいます。


本記事では、スポーツ会場の物販にありがちな落とし穴を整理し、ライブ物販に学ぶ「必然の購買体験」を実現する方法を体系的に解説します。カスタマージャーニーの理解から、具体的な売り場改善策、即効性のある低コスト施策、KPI管理の方法までを網羅しました。

カスタマージャーニーで理解する「顧客の購買心理」

スポーツ会場のグッズ売上改善グッズが売れるまでには、顧客の感情と行動が段階的に変化していきます。この流れをカスタマージャーニーとして整理すると、どのタイミングで仕掛けを施すべきかが明確になります。
まず、来場前の段階では多くのファンが「今日の試合が楽しみだ」「記念に何か買いたい」と期待しています。この時期にグッズ情報を事前告知し、価格を明示しておくと、ファンは自然と「欲しいものリスト」を頭の中で作り、会場に来る前から購買モードに入ります。


会場に到着した瞬間、ファンの気持ちは最高潮に高まります。しかし多くのスポーツ会場では「売り場の場所」が分かりにくく、購買意欲を逃してしまうことがあります。そこで入場口や主要導線に巨大なパネルやバナーを設置し、一目で「ここが売り場だ」と分かる仕掛けが必要です。


売り場に到着したファンは「どの商品を買うべきか」で迷います。この時に効果的なのが人気ランキングの掲示です。「人気BEST3」「本日完売注意」といった情報を示すことで、迷いが確信に変わり、購買を後押しできます。


さらに商品選択の段階では「実物を見たい」「推し選手が着ているなら欲しい」といった感情が芽生えます。ここではマネキンによる立体展示やサイネージ映像で選手の着用シーンを見せ、理屈ではなく感情を揺さぶることが重要です。


最後に、購入後の体験を充実させることも欠かせません。ファンは「買ってよかった」「SNSに投稿したい」と感じています。この熱を拡散につなげるために、フォトスポットの設置やハッシュタグの提示が有効です。こうした仕掛けによって、新たな顧客を生む好循環が生まれます。

段階 顧客心理 必要な仕掛け 具体施策
来場前 「試合が楽しみ」「記念品が欲しい」 購買意欲を高める事前情報 SNSや公式サイトでグッズ一覧・価格を公開。「欲しい物リスト」を作らせる
会場到着 「熱気すごい!」「売り場はどこ?」 遠目でも一目で分かる場所告知 入場口・主要導線に巨大パネルやゲートバナーを設置
売り場到着 「何を買うべき?」 選択をサポートする情報 「人気BEST3」「完売注意」ランキング掲示。手書きPOPやライブ感ある演出
商品選択 「実物を見たい」「推しが着てるなら欲しい」 感情に訴える展示 マネキン展示、サイネージ映像で着用シーンを見せる
購入後 「買ってよかった!」「SNSで自慢したい」 拡散を促す体験設計 フォトスポット、公式ハッシュタグ提示、投稿キャンペーン

ライブ物販とスポーツ物販の構造的な違い

ライブ物販は「必然の購買体験」を徹底して設計しています。公演の1週間以上前から全グッズ情報が公開され、ファンは何を買うか計画を立てて来場します。会場では巨大パネルが出迎え、購買がライブ体験の一部として組み込まれているのです。
スポーツ会場のグッズ売上改善
※写真はミスターチルドレンのコンサート会場の写真(当社制作ではありません)

一報で一方で、スポーツ物販は多くの場合「偶発的な購買」に依存しています。グッズ情報が試合情報の陰に隠れてしまい、現地に行って初めて商品を知るケースも少なくありません。売り場の場所すら分かりにくく、購買が「ついで」になってしまうのです。
この「必然」と「偶発」の差こそが、売上の差を生む最大の要因です。スポーツ物販も「これを買うために来た」と思わせる仕掛けを用意することで、劇的に成果を変えられます。

明日から実践できる「売れる告知術」3選

ライブ業界の成功法則をスポーツ会場に応用するうえで、まず取り入れたいのが巨大パネルです。
入場直後の導線にA1〜A0サイズの大きなパネルを設置し、「ここで何が買えるか」を一目で分かるようにしましょう。主力商品の写真と価格を明示するだけで、ファンは列に並ぶ前から購入を検討でき、衝動買いのきっかけも増えます。

スポーツ会場のグッズ売上改善

このパネルには、インタビューパネル(屋内・屋外兼用タイプ)を活用するのがおすすめです。イベントの記者会見やフォトスポットとしても使えるため、汎用性が高く、グッズ告知の効果も抜群です。
さらに、メディア部分は取り換え可能な仕様にすれば、試合ごとに変わるグッズラインナップやキャンペーン内容に柔軟に対応できます。もし商品が頻繁に変わる場合は、グッズの部分だけをマジックテープ式で差し替えできるように設計すると便利です。これならタイムリーに情報を更新でき、常に最新の状態でファンに告知できます。

スポーツ会場のグッズ売上改善

インタビューパネルの商品情報はこちら


二つ目は「ランキング演出」です。お客様は「みんなが買っているもの」に安心感を覚えます。売り場の目立つ場所に「人気商品BEST3」や「本日完売注意」と掲示することで、迷いが確信に変わり、購買意欲を強く刺激できます。

スポーツ会場のグッズ売上改善

 

三つ目は「サイネージ映像」です。商品のスペックを説明するよりも、選手が実際に着用している姿を映す方が圧倒的に効果的です。特に試合開始30分前など、気持ちが高まるタイミングで放映すると効果が増します。映像には価格や商品名を必ず字幕で入れておくことも忘れないようにしましょう。

スポーツ会場のグッズ売上改善LEDビジョン

 

おまけの告知術:非日常感を演出する「ゲートバナー」
グッズエリアを成功させるためには、「売る場所」と「通り過ぎる場所」とを明確に区切ることが欠かせません。ここで効果を発揮するのがサークルゲートバナーやウェルカムゲートバナーです。
入口をゲート状に装飾することで、ファンは一目で「ここがグッズ売り場だ」と認識できます。普段の通路が非日常的な空間に変わり、自然と足を踏み入れやすくなるため、売上アップに直結します。
さらに、ゲート自体がフォトスポットとして機能するのも大きなメリットです。来場者が写真を撮ってSNSに投稿すれば、告知効果と集客効果を同時に得られます。
👉 「入口を演出する」=「購買体験の入口をつくる」。
ちょっとした仕掛けが、売り場全体の雰囲気を一変させるのです。

スポーツ会場のグッズ売上改善サークルゲートバナー

ウェルカムゲートバナーの商品情報はこちら
サークルゲートバナーの商品情報はこちら

低コストで導入できる即効施策

「予算が限られている」という現場でも、工夫次第で売り場を大きく改善できます。
例えばA型看板やロールアップバナーで「本日の販売商品一覧」を掲示するだけでも、来場者の目に止まり、購買意欲を引き出す効果があります。さらにQRコードを設置すれば、ECサイトに誘導でき、混雑緩和と売上アップを同時に実現可能です。
特におすすめなのがクリアポケット付きXバナーです。通常のバナーと違い、透明ポケットにチラシを差し込める仕様になっているため、売りたいグッズをその日のラインナップに合わせてタイムリーに入れ替え可能です。

三遠ネオフェニックスXバナー

これにより「今日のおすすめ商品」を即座に告知でき、シーズン限定グッズや在庫調整にも柔軟に対応できます。ポケットに入れるチラシをカラー印刷するだけで、売り場の雰囲気も簡単に刷新できるため、コストを抑えつつ常に新鮮な情報発信が可能になります。

三遠ネオフェニックスXバナー
👉 「大掛かりな投資は難しい」という現場でも、こうしたバナー活用は即効性のある告知術として強力です。

クリアポケット付きXバナーの商品詳細はこちら

KPI設計と改善サイクル

例えば下記の様に施策と効果測定を設定してみましょう。
1. 試合前:施策を導入
ホーム開幕戦、担当者は入口に巨大パネルを設置し、グッズ情報を全面に掲示しました。さらに「人気商品ランキング」をXバナーで演出。新しく導入したクリアポケット付きバナーには「本日のおすすめグッズ」を差し込みました。
2. 試合当日:実施と観察
入場ゲートでパネルを見たファンが立ち止まり、「あ、今日はこのグッズあるんだ」と話す様子が見られました。売り場の混雑は発生したものの、QRコードからECサイトにアクセスする人も一定数確認できました。
3. 試合後:数値の収集
試合終了後、担当者は以下の数値をまとめます。
● Per Cap(売上 ÷ 来場者数)
 来場者5,000人、売上300万円 → Per Cap = 600円

● CVR(購入者 ÷ 売場来訪者数)
 売場来訪者2,000人、購入者1,000人 → CVR = 50%

● 平均会計単価(売上 ÷ 購入件数)
 売上300万円 ÷ 購入件数1,000件 → 平均単価 = 3,000円

4. 次戦への改善
例えば次戦では、パネルの位置をより目立つ入口正面に変更し、ランキングを試合中に更新する仕組みを導入。結果、CVRが50% → 58%に上昇し、売上も伸びました。

グッズ売上KPI

FAQ(よくある質問)

Q1. 予算が少ないときは何から始めればいいですか?
A. まずは巨大パネルとランキングPOPから導入しましょう。低コストで売り場の視認性が上がり、最も費用対効果が高い施策です。
👉 詳しくはこちら:インタビューパネルはこちら

Q2. サイネージが導入できない場合は?
A. マネキン展示や写真パネルを使えば十分に代用できます。立体的に見せることで購買意欲を刺激できます。

Q3. 成果はどう測定すべきですか?
A. Per Cap(1人あたり物販売上)を最重要指標にしてください。あわせてCVR(購入率)、平均会計単価も確認すると改善点が見つかりやすくなります。

Q4. グッズ情報はいつ告知するのが効果的ですか?
A. 試合やイベントの1週間前までにSNSや公式サイトで一覧を公開すると効果的です。ファンが来場前に「欲しい物リスト」を作れるので、現地での購買率が上がります。

Q5. 売り場が混雑したときの対策はありますか?
A. QRコードでECサイトへ誘導する方法が有効です。現地では商品を確認し、購入はオンラインでも可能にすれば混雑緩和と売上維持を両立できます。

Q6. パネルはどこに設置するのがベストですか?
A. 入場ゲート直後の導線上がおすすめです。ファン全員が必ず通る場所に配置することで、売り場への流入が増加します。

Q7. 季節や試合ごとに商品の訴求を変えるには?
A. クリアポケット付きXバナーや差し替え式パネルを使うと便利です。チラシを入れ替えるだけで、その日のおすすめ商品をタイムリーに告知できます。
👉 詳細はこちら:Xバナー商品ページはこちら

まとめ

グッズが売れない原因は、商品が悪いのではなく「売れるように見せていない」ことにあります。売り場を改善するには、
● 入場口で大きく知らせる
● 売り場で迷わせない
映像や展示で感情を動かす

この3つを徹底することが大切です。まずは一つから始め、KPIで効果を確認し、改善を積み重ねていきましょう。

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